海外旅行の空港では、どれだけ事前に準備していても、出国審査が進まない・荷物が重量オーバーになる・フライトが遅れるなど、予想外のトラブルが突然起こることがあります。慣れていないうちはトラブルに直面すると焦ってしまいますが、落ち着いて行動すれば多くは簡単に解決します。
この記事では、海外旅行中の空港で起こりやすいトラブルをケース別に整理し、その場で取るべき行動をわかりやすく解説します。これから海外旅行に行く予定がある方、今ちょうどトラブルに巻き込まれて空港で焦っている方も、この記事を読んで「トラブルのあとに何をすればいいか」を確認してください。
海外旅行中はトラブル・ハプニングが当たり前。いざというときに対処できるように、以下の記事も参考にしてください。

空港トラブルが起きたときにまず確認すること

海外の空港でトラブルが起きたとき、一番の敵は 「焦り」 です。出国審査が進まない、搭乗時間が迫っている、周囲もザワザワしている——こうした状況では、誰でも冷静さを失いがちです。
ですが、空港トラブルの多くは感情的に動くより、順番を守って行動したほうが解決しやすいという特徴があります。まずは深呼吸して、次の3つを確認しましょう。
空港トラブル発生時に最初に確認する3つのこと
トラブルに気づいたら、最初にこの3点を確認します。
- トラブルが自分だけか、周囲全体か
- 自分のフライト番号と出発時刻
- 今いる場所(チェックイン前/保安検査後/出国審査前後)
これを把握すると、「自分が今どれくらい危ない状況なのか」が見えてきます。特に重要なのが、自分だけの問題なのか、空港全体の問題なのかという点です。
空港トラブルは「自分だけじゃない」ことが多い
空港では、人員不足・システムトラブル・天候などの影響で、一部ではなく「全体が止まる」ケースがよくあります。
出国審査の列がまったく進まない場合など、「自分だけが遅れている」のではなく、同じ便の乗客ほぼ全員が足止めされているということも珍しくありません。この場合、航空会社側も状況を把握しており、搭乗時間や出発時間が調整される可能性があります。
逆に、以下のような個別トラブル の場合は、自分から動かないと状況が改善しません。
- 列を間違えていた
- 書類に不備があった
- 荷物で引っかかった
今起こっているトラブルが「全体トラブルか・個別トラブルか」を見極めることが最初の一歩になります。まずは落ち着いて、トラブルの内容をしっかりと確認しましょう。
自分のフライト番号と出発時刻の確認
次に、自身のフライト番号・出発時刻を確認します。この2つは、そもそも自分がトラブルに巻き込まれているのかの確認と、トラブル解決をするために一番大切な情報です。
自身でトラブル解決する場合はもちろん、空港職員や航空会社カウンターにお願いする場合も、フライト番号や出発時刻を正確に伝えられないと、スムーズな対応が難しくなります。また、自分の乗る便が欠航や遅延していると思っていたが、確認すると一つ前(または後)の便だったということも珍しくありません。フライト番号・出発時刻は、必ず確認しておいてください。
フライト番号・出発時刻は、航空会社の公式アプリや予約時のメールをチェックしてください。行き先や出発時刻がわかっている場合は、空港内の出発案内ボード(電光掲示板)でもフライト番号が確認できます。
今いる場所を確認(チェックイン前・保安検査後・出国審査前後)
次に、今いる場所を確認します。これは、取れる行動や相談先が場所によって大きく変わるからです。空港では、一度通過すると戻れないエリアも多く、現在地を把握しないまま動くと選択肢を狭めてしまうことがあります。基本的には、トラブルが解決するまでは、今いる場所から先のエリアに進まないようにしましょう。
必ず今自分のいる場所を確認し、できる行動・相談先を把握してから動き出しましょう。
- チェックイン前 → 航空会社カウンター
- 出国審査・保安検査中 → 空港スタッフ
- 搭乗エリア内 → ゲートスタッフ
出国審査・保安検査が進まないとき

国際線では、空港に早く着いていても油断は禁物です。出国審査や保安検査が想定以上に混雑し、「このままでは搭乗時間に間に合わないのでは…」と不安になることも珍しくありません。
特に、旅行シーズンや人員不足の時間帯では、列がほとんど動かないこともあります。こうした状況では、「ただ並び続ける」ことが最善とは限りません。
そもそも出国審査や保安検査って何をするの?空港に到着してからどう動けばいいの?という方は、以下の記事を参考にしてください↓

出発時刻が迫っている場合に取るべき行動
出国審査や保安検査が進まず、搭乗時刻が近づいてきたら、次の順番で行動しましょう。
- 搭乗時刻(Boarding Time)を確認する
搭乗のタイムリミットは、出発時刻ではなく搭乗締切時刻(出発の10〜20分前が多い)です。飛行機の出発時刻は飛行機が動き出す時間ですので、出発時刻ギリギリに着いても飛行機には乗れません。搭乗締切時刻を基準に行動しましょう。 - 空港スタッフに声をかける
近くの係員に「この便に乗る予定だが間に合わないかもしれない」と伝えましょう。空港側の体制や列の状態を見て、可能であれば優先的に審査・検査を進めてくれることもあります。ただし、あくまでもこれはお願いですので、優先的に対応してもらえなかったからといって怒ったり文句を言ったりしないようしてください。 - 航空会社カウンターに行く
全体が遅れている場合、ファストトラック(優先レーン)が使用できないこともあります。その時は早めに航空会社へ相談することも検討しましょう。出発時刻を遅らせたり、航空会社が空港に交渉して優先レーンを準備してくれることもあります。
回避・対策のポイント
- 国際線は最低3時間前到着を基本にする
- 混雑しやすい時期はさらに余裕を持つ
- ファストトラックが使えるなら積極的に利用(課金が必要)
- 進まないと感じたら早めにスタッフへ相談
ポイントは、「時間が迫ってから動く」のではなく、危険だと感じた時点で声をかけることです。出国審査や保安検査は、自分の努力だけではどうにもならない部分が多いからこそ、「時間に余裕を持つこと」が最大の防御策になります。間に合いそうにないと判断したときは、早めに近くの空港職員に声をかけるようにしましょう。
実体験:出国審査がまったく進まなかったケース
私自身、フランスからの帰国便で、出発3時間前に空港へ到着していたにもかかわらず、出国審査の列がほとんど進まない、という経験をしました。
乗客は約200人。それに対して、開いていた出国審査窓口はわずか2つ。ちょうどお昼前後の時間帯で、おそらく担当スタッフが休憩に入っていたのだと思います。
列はほとんど動かず、時間が近づくにつれて空気はピリピリ。あちこちで口論が起き、空港職員に大声で詰め寄る人も出てくるなど、正直かなりしんどい雰囲気でした。
結果的には、ほぼ全員が出国審査に間に合っていなかったため、航空会社が出発時間を調整してくれて事なきを得ました。ただ、もしこれが「自分だけが遅れている状況」だったら、確実に乗り遅れていたと思います。
荷物の重量オーバーが発覚したとき

チェックインカウンターでスーツケースを預けた瞬間、表示された数字を見てヒヤッとする——荷物の重量オーバーは、海外旅行でよくあるトラブルのひとつです。
特に、1週間以上の旅行や、帰国前にお土産を買い込んだ場合は、自分では気づかないうちに上限ギリギリ、もしくは超過していることがあります。この場面で大切なのは、「追加料金を払うしかない」とすぐに諦めないことです。
国際線には電車や国内線にはない独特の荷物ルールが存在します。事前に知っておくと回避できるトラブルもあるので、以下の記事も参考にしてください↓

追加料金を払う前にまずやるべきこと
重量オーバーと言われたら、次の順で対応しましょう。
- 何kgオーバーしているかを確認する
1kg未満なら調整できる可能性は十分あります。まずはどれだけオーバーしているのか確認しましょう。もし調整できそうな範囲であれば、一度受付窓口・列から離れて調整していきます。 - 機内持ち込みに移せるものがないか確認
衣類・ポーチ・充電器・本など、意外と移せる荷物は多いもの。ただし、機内持ち込み荷物にも重量制限・個数制限はあります。持ち込みすぎないように注意しましょう。 - 上着のポケットや着用で調整できないか考える
細かな荷物であれば、上着のポケットに入れてみましょう。重たいアウターやスニーカーは着てしまうのも手です。 - 同行者がいれば荷物を分散できないか相談
余裕がある人に一時的に入れてもらうことも可能です。同行者が先に受託手荷物を預けてしまっていると、調整が難しくなります(預ける手続きを済ませると手元に戻しづらくなるので)。重量が超過しそうなときは、必ず荷物が重たい人から預ける手続きを行いましょう。
回避・対策のポイント
- 出発前に携帯用ラゲッジスケールで重さを確認
- 折りたたみバッグやエコバッグを1つ用意しておく
- 重いものは最初から機内持ち込み前提で調整しておく
これだけでも、数kgは簡単に調整できるケースがほとんど。また、数千円のラゲッジスケールがあるだけで、このトラブルはほぼ防げます。旅の最後に余計なストレスを抱えないためにも、調整できる余力を持つようにしましょう。
なお、もし同行者がいて荷物の分散ができるときは、パッキング段階で先に調整しておくのがオススメです。
追加料金を払えば搭乗可能 でも…
もちろん、重量オーバーでも追加料金を支払えば搭乗自体は可能です。ただし、超過料金が数千円〜1万円以上かかることもあり、思ってもみなかった超過料金で気分が一気に盛り下がることもあります。また、調整できるとしても、カウンター前で慌てて荷物を広げるのは、恥ずかしい気持ちにもなります。
私自身も、帰国前は毎回スーツケースが重量ギリギリになりがちで、チェックイン前の計量では「このままでは追加料金かも…」とドキドキすることが多いです。実際、空港の隅で荷物を入れ替えたことも何度もあります。
荷物については、ある程度自分でコントロールできるトラブルです。できれば空港到着前に調整しておき、直前で慌てないように対策しましょう。
ロストバゲージしたとき(預け荷物が出てこないとき)

海外旅行では、預けた荷物が到着空港で出てこない「ロストバゲージ(手荷物遅延・紛失)」が起こることがあります。到着後すぐのトラブルでとても焦りますが、その場での対応次第で、その後の負担や補償の受けやすさが大きく変わります。
ここでは、ロストバゲージに気づいた直後にやるべきことから、補償・保険対応、予防策までをまとめて紹介します。
荷物が出てこないときにまずやること
到着後、ターンテーブルで自分のスーツケースが出てこないと気づいたら、「そのうち出てくるかも」と待ち続けず、早めに行動しましょう。
- 取り違えられていないか確認する
スーツケースの取り違えはよくあります。他の乗客に持っていかれていないか、周囲を確認してみましょう。 - 別のターンテーブルに流されていないか確認する
まれに、隣や別のターンテーブルに間違って流れてしまっていることがあります。他のターンテーブルも確認してみましょう。 - 横にまとめられていないか確認
出国審査が長引いた場合など、自身がターンテーブルに到着するよりも先に荷物が流れてしまっていることがあります。一定時間経過してもターンテーブルから回収されなかった荷物は、空港スタッフの判断で横にまとめられていることがあります。近くに荷物がまとめられていないか、確認してみましょう。 - 空港スタッフに確認する
周囲を確認しても見当たらない場合は、空港スタッフや「Lost Baggage」「Baggage Service」と書かれたカウンターに向かいます。
回避・対策のポイント
- 荷物が出てこないと感じたときはまず周囲を確認
- 見つからない場合はすぐに空港スタッフやBaggage Serviceに相談する
- 航空券はできるだけ直行便で予約するか、同一航空会社・同一アライアンスで予約する
荷物が出てこないと気付いたときはすぐに周囲を確認し、見つからないときは空港スタッフ、サービスカウンターに行きましょう。また、ロストバゲージは特に海外での乗り継ぎ時に発生しやすいと言われています。海外旅行を計画するときは、できるなら直行便か同一航空会社・同一アライアンスで予約しましょう。
ちなみに、2024年に世界でロストバゲージし手荷物は1000個あたり6.3個。確率にすると0.63%です。そこまで高い確率ではありませんが、万が一に備えておきましょう。
完全な「ロストバゲージ」になるケースは少ない
「ロストバゲージ」と聞くと、荷物が戻ってこないイメージを持つ方が多いかもしれませんが、完全に戻ってこないケースは、ロストバゲージした荷物全体の25%程度です。
航空業界のシステム会社のSITA(シータ)の2025年のレポートによると、昨年(2024年)に発生したロストバゲージのうち、66%は48時間以内に持ち主の手元に返ってきています。ロストバゲージの原因は、乗り継ぎ時の積み替えが間に合わなかった、別の便に誤って載せてしまったなど作業ミスによる一時的な遅延がほとんど。完全な紛失になることは少なく、見つかった荷物は数日以内に滞在先や自宅に配送されます。
特に、同一航空会社や同一アライアンス内で乗り継いでいる場合は、荷物の追跡システムが連携しており、比較的スムーズに見つかる傾向があります。ロストバゲージしても過度に不安になりすぎず、空港で正しく申告し、必要書類を作成・提出して落ち着いて待ちましょう。
長期間見つからない場合に備えて、必要最低限の生活必需品を購入できる準備や、保険・補償の確認を並行して進めておくと安心です。
荷物紛失カウンターで行う手続き
ロストバゲージが確定したら、「Lost Baggage」「Baggage Service」と書かれたカウンターに行き、次の手続きを行います。
- 荷物が出てこないことを伝え、荷物タグ(クレームタグ)と搭乗券を提示
荷物タグと搭乗券を提示しないと、荷物の捜索や補償をしてくれないこともあります。荷物タグと搭乗券は到着まで大切に保管しておきましょう。 - 滞在先のホテル名・住所・電話番号、帰国予定日・日本での連絡先を伝える
荷物が見つかったときに、滞在先のホテル・自宅に郵送してくれます。(配送料は航空会社負担の場合が多い) - 手荷物事故報告書(Property Irregularity Report)や紛失証明書を作成する
必要事項を手荷物事故報告書(PIR)や紛失証明書に記入し、控えをもらいましょう。手荷物事故報告書・紛失証明書は、荷物の追跡・補償・保険請求のすべてで必要になるため、控えを必ず受け取って保管しておきましょう。
書類に記載するのは、主に以下の内容です。- フライト便名・区間・日付
- チケット番号
- 氏名・連絡先・滞在先住所
- スーツケースの色・サイズ・ブランド・材質・目印(ステッカー、タグ等)
- おおまかな中身(衣類、靴、洗面用具などの種類
その後の流れと補償について
カウンターでの手続きが終了したあとは、以下の流れで進みます。
- 手荷物事故報告書・紛失証明書の控えに記載された問い合わせ番号で、捜索状況を定期的に確認
荷物の状況を定期的に確認しましょう。見つかった場合は、航空会社負担で滞在先のホテル・自宅へ配送してもらえます。 - 荷物が届くまでに購入した生活必需品のレシートは必ず保管しておく
荷物が届くまでの間に購入した衣類・洗面用品など最低限の生活必需品は、航空会社や海外旅行保険、クレジットカード付帯保険の補償の対象になる場合があります。購入時のレシートはすべて保管しておきましょう。 - 海外旅行保険・クレジットカード付帯保険に「手荷物補償」がある場合は各社へ確認
各保険に「手荷物補償」がある方は、ロストバゲージが発生したら早めに保険・クレジットカード各社に連絡し、どの補償が使えるのかを確認しておきましょう。
保険金請求の際に必要になるため、以下の書類はまとめて保管が必須です。- 手荷物事故報告書の控え
- 搭乗券・荷物タグ
- 購入品のレシート
- 航空会社からの案内メール
- 一定期間を過ぎても見つからない場合は紛失扱いで賠償手続きへ
一定期間(航空会社規定の日数)を過ぎても見つからない場合は紛失扱いとなり、モントリオール条約などに基づいた賠償手続きに進む流れになります。案内された手順に従って対応しましょう。
紛失扱いになった後の対応は、「紛失確定連絡 → 書面クレーム+証拠提出 → 限度額内で支払い」という流れになります。
ロストバゲージの予防策
ロストバゲージは完全に防ぐことはできませんが、被害を最小限に抑えるよう工夫できます。
- 古い荷物タグは付けっぱなしにしない
- 出発前にスーツケースの写真を撮っておく
- 1泊分程度の衣類・常備薬・充電器・貴重品は機内持ち込みに入れておく
少しの準備で、万が一の不安と負担は大きく変わります。起きないことを祈るだけでなく、起きても困らない状態をつくっておき、安心して旅を楽しめるようにしましょう。
乗り継ぎに間に合わなさそうなとき

乗り継ぎ便がある旅程では、前のフライトの遅延や空港内の混雑によって、「このままでは次の便に間に合わないかもしれない」と不安になることがあります。
乗り継ぎに間に合わなさそうだと感じたら、できるだけ早く、航空会社に自分から連絡・相談しましょう。「まだ大丈夫かもしれない」と様子を見るよりも、早めに相談したほうが、振替やサポートを受けやすくなります。
乗り継ぎに間に合わないときにまず行うこと
「間に合わないかも」と感じたら、次の順で対応しましょう。
- 次の便の出発時刻と搭乗締切を確認する
間に合わないと思っていても、実はまだ余裕があるというケースも少なくありません。到着予定時刻と次の便の出発時刻・搭乗ゲート&ターミナルの場所・次の便に遅延が出ていないかの3つを優先して確認しましょう。「次の便も遅れていて、実はまだ余裕がある」というケースもあります。 - できるだけ早く航空会社に伝える
間に合わないことが分かったら、早めに自分から航空会社に伝えましょう。- 【まだ機内にいる場合】客室乗務員に「乗り継ぎがギリギリになりそうです」と伝えておきましょう。到着後の誘導や、地上スタッフへの連携をしてくれることがあります。
- 【到着後の場合】走り回る前に、乗り継ぎカウンターや航空会社のサービスカウンターに直行し、「前の便が遅れて、乗り継ぎに間に合わなそう・間に合わなかった」と状況を説明します。今後の行動や、間に合わなかった場合の手続きを案内してもらえます。
- 振替やサポートについて確認する
乗り継ぎに間に合わなかったときは、航空会社に「次に乗れる便はあるか」「無料で振替可能か」「その日の便がなければ、宿泊や食事のサポートはあるか」の3点を確認しましょう。同一予約・通し発券で、航空会社都合の遅延が原因の場合は、無料で後続便に振り替えてもらえるケースが多いです。
回避・対策のポイント
- 旅慣れていない方は最低2.5〜3時間以上の乗り継ぎ時間を確保
- 遅延が出たら早めに航空会社へ相談
- 慣れないうちは同一航空会社(または同一アライアンス)・同一予約で手配
乗り継ぎトラブルは不安になりますが、航空会社側も対応に慣れています。まずは状況を確認し、間に合わないと判断したときは、一人で抱え込まず早めに航空会社に相談しましょう。
間に合わないと感じても勝手に諦めない
乗り継ぎが厳しそうな場合は、自分だけで判断して諦めないことがとても重要です。早めに航空会社に相談することで、次の便への振り替えや、別ルートの案内を受けられる可能性があります。また、航空会社都合の遅延であれば、追加費用なしで再手配してもらえるケースも多いです。
ちなみに、同一航空会社(または同一アライアンス)で予約している場合、遅延時の各種対応(振替や補償)をしてもらえる可能性が高くなります。乗り継ぎ前・後が同一航空会社であれば確認不要ですが、利用する航空会社が違う場合、「利用する航空会社名+アライアンス」で検索して、それぞれの航空会社のアライアンスを確認してみましょう。
補足|アライアンスとは
航空会社のアライアンスとは、複数の航空会社が「同盟」を組み、路線やサービスを共同で提供する仕組みのことです。1社だけでは世界中すべての都市をカバーできないため、アライアンスを組むことで、乗り継ぎを含めた一体的なネットワークを作っています。
乗り継ぎ有りの旅行で同一アライアンスにするメリット
乗り継ぎ有りの旅行で同一アライアンスにする最大のメリットは、乗り継ぎトラブル時の対応が受けやすいことです。同じアライアンス内の航空会社で旅程を組んでいると、以下のメリットがあります。
- 乗り遅れた場合の振替便を手配してもらいやすい
- 荷物が最終目的地までスルーで預けられることが多い(スルーバゲージ)
- カウンターで「同じグループ」として対応してもらえる
逆に、アライアンスが異なる航空会社同士を組み合わせていると、「それは別会社なので対応できない」と言われるケースもあります。「安いから別々に予約する」よりも、トラブル時の安心感を優先する方が、旅慣れていない方にはオススメ。海外旅行の経験が少ないうちは、なるべく同じアライアンスで予約するようにしましょう。
主要なアライアンス
現在、世界には主に次の3つの航空アライアンスがあります。ANA派ならスターアライアンス、JAL派ならワンワールドと覚えておくだけで十分です。
| アライアンス名 | 概要 |
|---|---|
| スターアライアンス | 世界最大規模のアライアンスで、就航国190超・空港1200超、ANA・ユナイテッド・ルフトハンザ・シンガポール航空などが所属。 |
| ワンワールド | JAL、ブリティッシュ・エアウェイズ、カンタス、キャセイパシフィック、カタール航空などが所属するグループ。 |
| スカイチーム | 大韓航空、デルタ航空、エールフランス、KLMなどが所属し、日本に自国航空会社加盟はないが日本路線は多い。 |
フライト遅延・欠航が発生したとき

空港トラブルの中でも、精神的なダメージが大きいのがフライトの遅延や欠航 です。掲示板に「DELAY」「CANCELLED」の文字が出た瞬間、「今日はもう移動できないのでは…」「ホテルや予定はどうなる?」と、一気に不安が押し寄せてきます。ですが、ここでも大切なのは、状況の確認とやるべきことの整理です。
遅延・欠航が発生したときに最優先でやるべきこと
フライトに遅延・欠航が出たら、次の順番で行動します。
- 運航状況と理由を確認する
空港の出発案内板だけでなく、航空会社の公式サイトやアプリで「遅延なのか欠航なのか」「理由は何か」を確認します。表示は刻々と変わるため、こまめに確認しましょう。- 遅延の場合
基本は待機。状況によっては、別便振替か払い戻しの判断を行いましょう。 - 欠航の場合
早急に判断が必要になります。別便振替か払い戻しのいずれかを選択しましょう。
- 遅延の場合
- 航空会社にアクセスする
別便振替や払い戻しを行うとき、空港にいる場合は航空会社カウンターや自動変更機へ行きます。空港に向かう前や自宅にいる場合は、公式アプリ・Web・電話から手続きを進めます。 - スマホで代替便の有無を確認しておく
便数の少ない路線では、振替枠がすぐ埋まってしまうこともあるため、アプリやWebで空きを押さえつつ、並行してカウンターに向かうといった動き方もオススメです。
回避・対策のポイント
- フライト情報は空港掲示+公式サイト・アプリで二重確認
- 欠航が出たら早めに航空会社へ相談
- 出費があった場合は必ず証明書類を保管
ポイントは、とりあえず様子を見る時間を長くしすぎないことです。フライトトラブルは避けられない部分もありますが、正しい順番で動けば被害は最小限に抑えられます。状況を逐一確認し、早めに動き出すことを心がけましょう。
遅延と欠航それぞれの対応
知っておきたいのが、遅延と欠航では取るべき行動が違うという点です。表示を見て「遅延」なのか「欠航」なのかを最初に必ず確認しましょう。
遅延が出た場合
遅延の場合は、次の3つの選択肢を検討します。
- そのまま待機
- 別の便へ振り替える
- 旅行を中止して払い戻しを受ける
別便振替や払い戻しを受けるためには、早めの対応が必要です。遅延の理由を確認し、旅程や自身のスケジュールと相談して判断しましょう。
なお、別便振替を行った場合で目的地の到着が深夜にずれ込むときは、航空会社が「簡易宿泊」「食事」「現地での空港からホテルまでの移動」などを用意してくれるケースもあります。ただし、天候など不可抗力による遅延では、宿泊や食事が自己負担になることも多いため、対応内容は必ず確認しましょう。
欠航になった場合
欠航が確定した場合、次の3つ選択肢を検討します。
- できるだけ早い便への振替
- 別日への振替
- 全額払い戻し
欠航の場合は、必ず航空会社での対応が必要になります。確定した段階で早めに動き出しましょう。なお、航空会社都合で翌日以降の便になる場合は、ホテル代や食事が補償されるケースもあります(条件は航空会社ごとに異なります)。詳細については、各航空会社へ確認してみましょう。
海外旅行保険から補償を受けられることも
航空会社からの補償が十分でない場合、海外旅行保険でカバーできるケースもあります。たとえば、「乗り継ぎに失敗して追加で宿泊が必要になった」「フライト遅延により食事代や交通費が発生した」といったトラブルは、保険の補償対象になる可能性があります。
あとから保険請求をする際に必要になるため、トラブル発生時に支払った費用のレシートや領収書は、少額でも必ず保管しておきましょう。海外旅行保険に加入している方は、トラブルが起きたら次の4つは必ず実行してください。
- 遅延・欠航が分かる画面をスクリーンショットしておく
- 搭乗券・振替案内・領収書をすべて保管
- 空港や公式サイトで「遅延・欠航証明書」を入手
- ホテル・現地ツアー会社などに連絡
また、遅延や欠航で追加費用が発生しても、ノーショー扱いになると補償が受けられなくなる可能性があります。到着が大きく遅れる・行けなくなると分かった時点で、ホテルや現地ツアー会社に早めに連絡し、ノーショー扱いを受けないように気をつけましょう。
簡潔に表現すると、連絡無しの当日ドタキャンです。ノーショー扱いになると、キャンセル料が高額になったり、返金不可になるケースが多くあります。行けなくなったと分かった時点で、できるだけ早く予約先へ連絡するようにしましょう。
空港でネットが使えないとき

空港のトラブルで意外にも一番困るのが「ネットが使えない」状態です。翻訳やフライト情報の確認、航空会社への連絡、代替便の検索やホテルの手配など、最近の海外旅行ではネット環境が必須になりつつあります。
到着後すぐにネットが使えないと、空港から動けなくなってしまうこともあります。そんなときでも慌てず落ち着いて、これから紹介する方法を試してみてください。
eSIM・Wi-Fi・ローミングなど、通信方法の種類は豊富になりました。どうやって選べばいいのか分からない…という方は、以下の記事を参考にしてください↓

空港でネット接続できないときの対処法
ネットが使えないと気づいたら、次の方法で対処しましょう。
- 空港公式Wi-Fiを探す・再接続する
ほとんどの空港では公式の無料Wi-Fiが飛んでいます。自身のモバイル回線が利用できない場合は、Wi-Fi接続してみましょう。Wi-Fiの電波がうまくつながらないときは、一度切断して再接続すると安定することがあります。 - SIM/eSIMの設定を確認する
海外で使用できるSIM・eSIMを利用している場合は、設定→モバイル通信から、以下のデータ通信設定をチェックしてみましょう。- 機内モードがオフになっているか
- 使用回線が購入したSIM・eSIMになっているか
- モバイルデータ通信がオンになっているか
- データローミングがオンになっているか
- 空港の電光掲示板・看板を確認
どうしてもネットにつながらない場合は、アナログ情報を頼りに動くしかありません。空港では、電光掲示板や案内看板などで最低限の情報は確認できます。急いでいるときは、とりあえず電光掲示板や案内看板をみながら動いていきましょう。ただし、近年の海外旅行においてネットがつながらない状況は致命的です。急いでいないときは、空港内で問題を解決してから動き出しましょう。 - 空港職員・航空会社スタッフに聞く
言葉が通じるのであれば、空港職員・航空会社スタッフに聞いてみましょう。言葉が通じなくても、にっちもさっちもいかない状況になったときは、空港職員・航空会社スタッフに聞いてみるのが一番近道になることもありあます。怖がらずに聞いてみましょう。
回避・対策のポイント
- 空港Wi-Fi+自分の通信手段の二重構えにしておく
- フライト情報など大事なことはスクリーンショットで保存しておく
- 本当に困ったときは人に聞く
ネットが使えない状況でも、空港は情報が集まる場所です。一人で抱え込まず、積極的に周囲を頼りましょう。
事前にできる回避策も重要
そもそも、空港でネットが使えない状態を想定しておくことが重要です。
- 到着直後から使える通信手段を用意しておく
- 乗り継ぎ空港やフライト情報をスクショ保存しておく
- 現地空港〜ホテルまでのルートをスクショ保存しておく
とりあえずホテルに到着すれば、ホテルのWi-Fiを利用したり、ホテル職員に対応をお願いすることもできます。空港内で問題解決できればベストですが、急いでいるときや空港で問題解決できない場合も想定して、大切な情報はスクショをとって保存しておきましょう。
空港内で困ったら頼るべき場所

空港トラブルでは、自分で何とかしようと思いすぎると、状況が悪化してしまうことがあります。どう動けばいいか分からなくなったら、早めに正しい窓口に頼りましょう。
航空会社カウンター(最優先)
搭乗・遅延・欠航・乗り継ぎなど、フライトに関するトラブルは、まず航空会社です。以下のケースでは、自己判断せずに必ず航空会社に相談しましょう。
- 出国審査が間に合わなさそう
- 乗り継ぎに失敗しそう
- 欠航・大幅遅延が出た
同じ航空会社で通し予約している場合は、別便の再手配や優先案内を受けられる可能性が高くなります。フライトに関するトラブルが発生したときは、まず航空会社を頼りましょう。
空港インフォメーション
空港内で、「どこへ行けばいいか分からない」「誰に聞けばいいか分からない」ときは、空港インフォメーションを頼りましょう。空港インフォメーションは、今いる空港の事情を一番把握している存在です。
トラブルの内容に応じて、各航空会社カウンター、出国審査・保安検査の状況、空港内の場所案内を受けられます。空港内でどうしていいか分からなくなった場合は、空港インフォメーションに行ってみましょう。
海外旅行保険のサポート窓口
海外旅行保険に加入している方で、遅延・欠航・荷物の紛失など金銭的なトラブルが発生したときは、海外旅行保険会社のサポート窓口も活用しましょう。
- 遅延・欠航時の補償対象確認
- 追加宿泊・交通費の相談
- 書類の保管方法の案内
事前に加入している保険の連絡先をスマホに保存しておくと安心です。ただし、海外旅行保険会社のサポート窓口の利用は、これらの補償を付帯していることが前提になります。出発前に、自身の補償範囲を確認しておきましょう。
まとめ|空港トラブルは順番を知っていれば怖くない
海外旅行の空港では、どれだけ準備していてもトラブルは起こります。ですが、その多くは「想定外」ではなく「よくあること」です。
- まずは状況を整理する
- 全体トラブルか個別トラブルかを見極める
- 早めに正しい窓口へ相談する
この順番を意識するだけで、空港トラブルは 致命的な失敗になりにくくなります。もし今回の内容で「これは知らなかった」と感じた部分があれば、次の旅行前に、ぜひ一度読み返してみてください。空港で焦っているその瞬間、このページが少しでも落ち着く材料になれば嬉しいです。
あなたの旅が、安心とワクワクに満ちたものになりますように。

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