- 初めての海外旅行計画中でパスポートをまだ持っていない方
- パスポートの申請方法・必要書類がわからない方
- 有効期限切れや残存期間不足で更新が必要な方
海外旅行の準備は、パスポートの取得からスタートします。「申請って難しそう」「どこに行けばいいかわからない」と不安に感じる方も多いですが、手順を知っておけばスムーズに進められます。
私も初めて申請したときは何をどうすればいいのか戸惑いましたが、窓口のスタッフが丁寧に案内してくれてスムーズに取得できました。
申請の大きな流れは以下のステップ
- 必要書類を準備
- 窓口で申請
- 審査完了を待つ(1〜2週間程度)
- 受け取りに行く
また、2025年3月から全都道府県でマイナポータルを使ったオンライン申請が可能になりました。オンライン申請なら窓口に行くのは受け取り時の1回だけで済み、戸籍謄本の提出も不要です。窓口に行くのが億劫な方は、オンライン申請も検討してみてください。
この記事では、必要書類・申請場所・費用・受け取りまでの流れを、初めての方でもわかるように解説します。海外旅行が決まったら、まずパスポートの準備から始めましょう。
パスポートとは・なぜ必要なのか

パスポート(旅券)は、日本政府が発行する唯一の海外渡航用の身分証明書です。海外の空港では入国審査のたびに提示が求められ、パスポートなしでは出国すること自体ができません。
海外では運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードでは本人確認ができません。世界共通で「自分がどこから来た誰なのか」を証明できる唯一のものがパスポートです。
クレジットカードや運転免許証では代用できないので、海外旅行を計画したら真っ先に確認・準備しましょう。
パスポートが必要な場面…
- 日本と外国間を出入国する
- 外国で滞在する
- 外国で自分の国籍や身分を証明する
10年パスポートと5年パスポートの違い
パスポートには有効期限が10年のものと5年のものの2種類がありますが、2026年(令和8年)7月1日以降は18歳以上の5年パスポートが廃止となり、18歳以上の方は10年パスポートのみになります。
- 18歳以上 ⇒ 10年パスポート
- 18歳未満 ⇒ 5年パスポート
パスポートの申請手数料
パスポートの申請には手数料がかかります。国へ支払う手数料と都道府県へ支払う手数料で分かれており、都道府県への手数料は、窓口申請・オンライン申請で分かれています。
なお、オンライン申請(マイナポータル経由)の場合は、窓口申請より400円割安になります。
| パスポートの種類 | 国への手数料 (収入印紙) | 都道府県手数料 |
|---|---|---|
| 10年 | 14,000円 | 窓口申請2,300円 オンライン申請 1,900円 |
| 5年(12歳以上) | 9,000円 | |
| 5年(12歳未満) | 4,000円 |
パスポートの申請手数料は、2026年(令和8年)7月1日に改定される予定です。改定されると申請手数料は今よりも安くなり、10年パスポートが7,000円、5年パスポート(12歳以上)が6,500円減額されます。
改定後の手数料(予定)
| 年齢 | 有効期限 | 手数料 (国・都道府県の合計) |
|---|---|---|
| 18歳以上 | 10年 | 8,900円(オンライン) 9,300円(窓口) |
| 18歳未満 | 5年 | 4,400円(オンライン) 4,800円(窓口) |
7月以降は申請が集中して受け取りまで約1ヶ月かかる見込みです。7月に渡航予定の方は、6月までに受け取れるよう早めに動くことをオススメします。
申請手数料の変更について、詳細は「旅券手数料改定 関連情報」外務省を確認してみてください。
パスポート申請の流れ(ステップ別)

パスポートの申請方法は、各都道府県のパスポートセンターでの窓口申請と、マイナポータルを利用したオンライン申請の2つあります。必要書類や手続きの流れが違うので、チェックしてください。
窓口申請の流れ
必要書類をすべて揃えます。戸籍謄本は市区町村役場またはコンビニのマルチコピー機(マイナンバーカードがあれば)で取得できます。申請書は窓口でもらうか、外務省のHPから印刷して事前に記入しておくと当日がスムーズです。
書類一式を持ってパスポートセンターへ。窓口で書類を提出し、内容確認・写真チェックが行われます。問題なければ申請受理票が交付されます。受け取り時に必要なので大切に保管してください。
混雑する時期(3〜4月の年度始め、夏休み前など)は待ち時間が長くなることがあります。平日の午前中が比較的空いているのでオススメです。
申請受理から受け取りまでの目安は約1〜2週間です(都道府県や時期によって異なります)。申請受理票に記載された受取可能日以降に窓口へ行きます。
申請受理票・手数料(収入印紙+都道府県収入証紙)を持って窓口へ。受け取ったら、氏名・生年月日・顔写真に誤りがないかその場で確認しましょう。
オンライン申請(マイナポータル)の流れ
マイナンバーカードをお持ちの方は、マイナポータルからオンラインで申請できます。窓口に行くのは受け取り時の1回だけなので、仕事や育児で平日に時間が取りにくい方に特に便利です。
- 窓口に行くのは受け取りの1回だけ
- 戸籍謄本の提出が不要
- 手数料が窓口より400円安い
- 24時間いつでも申請できる
マイナポータルアプリを開き「パスポート申請」を選択。必要事項を入力し、写真データをアップロードして手数料をキャッシュレスで支払います。(手数料の支払いは受取時に窓口でも可)
申請内容の審査が行われます。審査完了までの目安は約1〜2週間です。完了するとマイナポータルに通知が届きます。
※ 2026年の7月以降は混雑が予想され、交付まで1か月以上かかる見込みです。早めの申請を心がけましょう。
マイナポータルの受取通知画面を提示して窓口で受け取ります。手数料はオンライン申請時に支払い済みなので、当日の支払いは不要です(オンライン支払いしていない場合は、その場で支払います)。受け取り後は氏名・生年月日・顔写真に誤りがないかその場で確認しましょう。
マイナポータルからの申請方法の詳細については、「国機関の手続に申請する – パスポート申請 -」マイナポータルサイトを参考にしてください。
パスポートの申請場所
パスポートの窓口申請は、お住まいの都道府県のパスポートセンター(旅券事務所)で行います。市区町村の役場では申請できないので注意してください。
各都道府県の申請先は、外務省公式サイトから確認できます。申請と受け取りは必ず本人が窓口に行く必要がありますので、必ず場所は確認しておきましょう。
パスポート申請に必要なもの

パスポートの申請にはいくつか必要な書類があります。発行に時間がかかる書類もあるので、早めに準備しておきましょう。
申請に必要な書類
窓口・オンラインのどちらで申請するかによって必要な書類が変わります。希望する方法で必要な書類を確認してください。
- 一般旅券発給申請書
申請窓口でもらえる。外務省HPからダウンロードも可。 - 戸籍謄本
発行から6ヶ月以内のもの。市区町村役場で取得。マイナンバーカードをお持ちの方は、コンビニで取得可能なことも。 - (基本は不要)住民票の写し
申請先と同じ都道府県に住民登録済みの場合は不要(単身赴任や就学などで一時的に住民票の住所と居住地が違う場合は必要) - 本人確認書類
1点だけでOKなものと、2点必要なものがあります。詳細は各都道府県のHPを確認してください。- 1点で確認可能なもの例
運転免許証・マイナンバーカード など - 2点確認必要なもの例
健康保険証・年金手帳・印鑑登録証明書と実印のセット など
- 1点で確認可能なもの例
- パスポート用写真(1枚)
縦4.5cm×横3.5cm。規格が厳しいので注意(詳細は後述) - 手数料
窓口近くで収入印紙+都道府県収入証紙(一部の都道府県は現金対応可)を購入して支払います
※ 未成年者(18歳未満)は親権者の署名が必要な場合があります。詳細は申請先窓口に確認してください。
- マイナンバーカード
- マイナポータルアプリ
iPhoneの方はここからダウンロード
Androidの方はここからダウンロード
または「マイナポータル ダウンロード」で検索 - マイナポータルアプリ対応のスマホ
【iPhone】iPhone8以上でIOS16以上(2026年5月時点の最新OSは26です)
【Android】マイナポータルのサイトを参照(調べたところ2020年以降の発売機種であれば問題なさそうです) - 手数料
多くの都道府県でクレジットカードでのオンライン納付が利用できます。
パスポート写真の規格に注意
パスポート写真は規格が厳しく、規格外の写真は受け付けてもらえません。以下のポイントを必ず確認してください。
- サイズ:縦4.5cm×横3.5cm
- 6ヶ月以内に撮影したもの
- 正面・無帽・無背景(白または薄いグレー)
- 眼鏡は原則不可
- 背景に影が入っていないこと
- 顔が中央に収まり、頭頂から顎まで32〜36mm
スピード写真機(証明写真ボックス)でも撮影できますが、パスポート対応モードを選ぶことが大切です。窓口申請の場合、自撮りやスマホで撮影した写真は基本的に使用不可です。
オンライン申請の場合も、注意点は同じです。ただし、オンライン申請の場合は、その場でスマホで自撮りして提出が可能です。撮影時の注意点等は以下の動画から確認してください。
外務省
パスポート申請時の注意点

パスポート申請にあたってはいくつか注意点があります。特に、申請のタイミングは間違えると旅行自体が中止になる可能性もあります。事前に確認して、心置きなく旅立てる準備をしましょう。
残存有効期間に注意
多くの国では、入国時にパスポートの残存有効期間が6ヶ月以上あることを求めています。残存期間が6ヶ月を切りそうなら早めに更新手続きを行いましょう。
残存有効期間が6ヶ月以上必要な国
- タイ
- シンガポール
- マレーシア など
旅行の直前の申請は危険
申請から受け取りまで最短でも約1週間かかります。旅行の少なくとも1〜2ヶ月前には申請を済ませておくことをオススメします。
特に、2026年7月以降はパスポート申請手数料が減額され、多くの申請が見込まれています。交付までの期間が通常よりも長くかかることが予想されるので、早めの申請を心がけましょう。
氏名のローマ字表記を確認
パスポートに記載されるローマ字の氏名は、航空券の名義と一致している必要があります。航空券を先に予約した場合は、入力したローマ字とパスポートの表記が同じになるよう注意してください。
パスポートの更新・紛失時の対応

パスポートの有効期限が切れた、紛失・盗難に遭った場合は、それぞれ更新・再交付の申請が必要になります。
いざというときに対応できるように、事前に確認しておきましょう。
更新(切替申請)の手順
有効期限が1年未満になったら更新のタイミングです。更新の手続きは新規申請とほぼ同じで、追加で現在のパスポートが必要になります。(戸籍謄本は原則不要)
パスポートは「国の公文書」であり、所有権は国にあります。交付時に払う費用はあくまで手数料であって、買い取り代金ではありません。そのため法律上、有効期間が切れた後や切替申請の際には国への返納義務があります。なお、希望する方には失効処理・穴あき処理をした上で手元に残すことができます。
出典:外務省領事局旅券課「旅券の変遷と最近の動向」(2016年6月)
紛失・盗難時の対応
海外旅行中にパスポートを紛失・盗難された場合は、現地の警察で盗難証明書を取得したうえで、日本大使館・総領事館に連絡が必要です。
- 現地警察で紛失・盗難届を提出
- 日本大使館・総領事館で紛失したパスポートの失効手続き
- 「帰国のための渡航書」の発行手続き または 「パスポートの再発行」手続き
- 入国管理局で出国のための手続き(東南アジアなどの一部国や地域)
パスポートを紛失・盗難に遭ってしまった場合の流れ・手続きについては、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ|パスポートは早めの準備が安心
パスポートの申請は難しくありませんが、書類の準備・申請・受け取りにそれぞれ時間がかかるため、早めに動くことが大切です。旅行が決まったら、まず最初にパスポートの有無と有効期限を確認するクセをつけておきましょう。
- パスポートの有無・有効期限をまず確認する
- 旅行の1〜2ヶ月前には申請を済ませる
- 必要書類(戸籍謄本・写真・本人確認書類)を事前に揃える
- 写真はパスポート対応規格のものを用意する
- 受け取り時に氏名・顔写真を必ずその場で確認する
- パスポートを持っている人は、残存有効期間が6ヶ月以上あるか確認する
あなたの旅が、安心とワクワクに満ちたものになりますように。
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